戦前、防衛省の所在地(東京都新宿区市谷本村町)には、陸軍士官学校、大本営陸軍部・陸軍省がありました。敗戦後の1946年、この「一号館大講堂」で極東国際軍事裁判(東京裁判)が開廷されました。
1994年、当時の防衛庁(六本木に所在)が現在の市ヶ谷へ移転を発表すると、取り壊し反対の市民運動がおこりました。その結果、この「一号館大講堂」は歴史遺産として保存が国会で決議され、1999年、「市ヶ谷記念館」という名称で一般公開されたのです。
しかしながら、現在、この市ヶ谷記念館の<東京裁判>に関する展示内容は極めて貧弱であり、その改善は急務です。
ドイツの「ニュルンベルク裁判記念館」では、豊富な写真や資料が展示され、過去の戦争と向かい合い、未来を見つめる姿勢が示されています。今こそ、このドイツの姿勢に学び、防衛省構内に残るこの貴重な戦争遺跡を平和構築の資源として有効に活用すべき時ではないでしょうか。
私たち防衛省「市ヶ谷記念館」を考える会は、その実現をめざして活動しています。
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